ターザン・シリーズ2 TARZAN series 2

ターザン(3)野生のプリンセス、ジェーン
Tarzan and the Jewels of Opar(1916)

塩谷太郎:訳/柳原良平、梁川剛一:画 講談社/1966.12.20 初版/310頁


story/あらすじ

 ジェーンあぶない! 秘宝は敵の手に! 今こそ行け、ターザン! われらが大自然児!
 ターザンはふたたびアフリカへもどってきた。彼の見たニューヨーク、ロンドンは、はなやいだ光のかげに、みにくい人間社会があるのみであった。しかし、ターザンは幸せである。ポーター教授の令嬢ジェーンが、かれをしたってジャングルへやって来たからだ。ふたりは結婚した。
 ターザンとジェーンは、ワジリ族の土人あいてに、農場をひらく。だがそのころ、かれらの幸福をおびやかす魔の手がしのびよってくる。
 ターザンはまた昔の密林の王者にかえった。そして、オパーの廃墟にかくされた宝物をめぐって、凶暴なアラビア人匪賊や、ふしぎな半獣人どもを敵にまわして、縦横の活躍をする……。
 本編は、「ターザン=シリーズ」第5作で、原題名は「ターザンとオパーの宝石」1918年出版。

chapters/もくじ

第1編 眠る財宝
脱走
密謀
オパーの廃墟へ
密林の呼び声
不吉な予言
日の神のいけにえ
おそい来るアラビア人
地下の宝石庫
虎口をのがれる
黒人の行列
焼けあと
復讐にもえて
鏡にうつる顔

第2編 密林彷徨
遠い思い出
さいとライオン
ラのいかり
火の祭壇
狂ったぞう
去りゆくターザン
におい
のがれるジェーン
ふたりの捕虜
ターザン
アラビア服の類人猿
うらぎりもの
焼けあとの激戦
消えた宝石

第3編 樹上の獣人
さまようムガンビ
ゼクの最期
すくいの手
黒い影
良心のめざめ
偽装
満腹のライオン
よみがえる記憶
襲来する猛獣群
夜の侵入者
永遠のなぞ

history/初出

Tarzan and the Jewels of Opar,Nov.18-Dec16,1916,All-Story Caval magazine
Tarzan and the Jewels of Opar,1918,McClurg

comment/コメント

オリジナルは戦争のころに出ていたらしいという、クラシックなターザン翻訳。ただし、原作にかなり近い。

ホームページ | 作品リスト | ターザン・シリーズ