バローズ映画/DVD

アバター・オブ・マーズ
Princess of Mars (2009)

日本版 海外版


地球から1億km。火星に迫る最大の危機。
すべての希望はひとりの戦士に託された。


遥か彼方の惑星で繰り広げられる、壮大なSFアクション大作!!
世界的SF冒険小説『火星のプリンセス』(エドガー・ライス・バローズ著)を映像化!!

米国特殊部隊の兵士、ジョン・カーター。極秘任務の為、火星へ“分身”を移動させる。
火星では、王国と部族による戦争が勃発。               
                捕われた絶世の美女“火星のプリンセス”。
彼女が語る、迫り来る危機の全貌とは?!


Story
米軍特殊部隊の兵士ジョン・カーターは、極秘任務中に重傷を負ってしまう。満身創痍の彼に軍が与えた新たな任務は、対外離脱により分身を火星に念力移動させ、火星の探査をするというものであった。しかしその頃火星では、ヘリウム王国とサルクス族との間で戦争が勃発。ジョンは火星に移動後サルクス族に捕らえられるが、その身体能力が認められサルクスの戦士となる。そしてついにサルクス族が、ヘリウム王国のデジャ・ソーリス姫を捕らえる。しかし、ジョンと姫の間に新たな感情が生まれ、ジョンは姫から火星に迫る未曾有の危機の全貌を知らされる。果たして火星が辿る運命とは…。

要目
発売・販売:アルバトロス株式会社
ALBSD-1321 94min 片面・1層ディスク
MPEG-2 COLOR 2009年 アメリカ
■原題:Princess of Mars■16:9LBビスタ■英語版 日本語字幕・日本語吹替■94分■2009年アメリカ■デカ字幕採用■特典映像:予告編

キャスト
ジョン・カーター (落合弘治) …… アントニオ・サバト・Jr. 「ビッグ・ヒット」
デジャー・ソリス (弓場沙織) …… トレイシー・ローズ 「ブレイド」
タルス・タルカス (永野善一) …… マット・ラスキー
サブ・サン (金光宣明) …… チャコ・ヴァダケス
ソラ (梨花まゆり) …… ノエル・ペリス

スタッフ
監督・脚本 …… マーク・アトキンス
原作 …… エドガー・ライス・バローズ「火星のプリンセス」
撮影 …… マーク・アトキンス
音楽 …… クリス・ライデンハウア
衣装 …… グレゴリー・ポール・スミス
製作 …… デヴィッド・マイケル・ラット
製作総指揮 …… デヴィッド・リマウィー

コメント
 『火星のプリンセス』の映画化がついに具体的に動き出したと話題になっていたころ、2つの事件が起こった、と、『ランド・オブ・ザ・ロスト』の紹介時に書きましたが、そのもうひとつの大事件こそ、この、なんと! 『火星のプリンセス』の映画化がもう一本進行、というか、完成して公開されてしまっていたという事件でした。しかも、ヒロインのデジャー・ソリスを演じるのは、往年のセクシー女優、トレーシー・ローズ!! ある年代の男子には特別の思い入れがあるのではないかという配役です。バローズの原作通りなら、相当セクシーな姿を見せてくれるはず、ただし20年早ければ…
 ヒロインがはたして楽しませてくれたかどうかはともかくとして、このDVD専門のセル映画、日米でそれなりに話題にもなりました。ただ、英語版のDVDを取り寄せたときのがっかり感は、パッケージの写真を見るだけでわかっていただけるかと思います。ジョン・カーターは人相悪い上に変な刺青(タトゥーというべきか)をいれているし、デジャー・ソリスはどう見ても童顔崩れのたるんだオバサン、しかも緑色人は2本腕です。英語版DVDは一応見ましたが、字幕はなく英語はせいぜい2、3割しか聞き取れなかったので、もっぱら映像を拝見しました。正直いって、ちゃちではあるが、『火星のプリンセス』の初映像化としてはそこそこ要点押さえてるのかな、という感じでした。あ、ちなみに国内版のパッケージは見た目には随分とまともにしてあります。
 英語版の謳い文句としてAVATARにインスパイアを与えた、とか、スターシップ・トゥルーパーズ、ロード・オブ・ザ・リングスの名前もありましたが、日本版のタイトルが『アバター・オブ・マーズ』になったときはちょっとたまげました。『ランド・オブ・ザ・ロスト』のときも別作品からのタイトル借用がありましたが、あちらは日本ではマイナーな作品同士のタイトル交換でしたが、こちらはもっと露骨です。いずれも刊行もとがアルバトロス・フィルムだから、同じセンスでタイトルつけたのかもしれませんが。ちなみに、『ランド・オブ・ザ・ロスト』『アバター・オブ・マーズ』いずれも、監督以外のスタッフは製作や製作総指揮ふくめ、一緒です。日本の担当者もおそらく同じで、同時並行的に企画を進めたのでしょう。
 さて、作品の感想ですが、ディズニー大作『ジョン・カーター』より3年先んじているだけのことはあって、特撮などはしょぼいですが、実は意外と悪くありません。キャラクターの名前やエピソード、設定はしっかり原作を踏襲しているし、大時代的ならないようにか現代を舞台にした点は、中東の特殊部隊活動員のジョン・カーターが脊髄を損傷して全身不随の状態から、(太陽系の火星ではなく)アルファケンタウリのマーズなんちゃらという惑星探査に選ばれ、精神だけをそのマースなんじゃらに送られた、という設定に置き換えられています。この部分は苦し紛れの設定を、『アバター』からアイディアを借用することで説得力持たせただけかなと思っていましたが、それがあの展開への伏線になっていたとは! ネタバレになるといけないので、この部分は正確には語りませんが、バローズ作品のパスティーシュを現代のファンが書いたとすれば、必ず取り入れるだろうアイディアに続く伏線になっているんです。おもわずニヤリとしてしまいました。
 ほんと、これを観たときは、案外『ジョン・カーター』よりマシかもしれないと思ったものですが…その予測は、後年、裏切られましたね。もちろん、いい意味で。

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