『武部本一郎少年SF挿絵原画集 下』
Cover Art by Motoichiro Takebe
僕らのあの時の感動が甦る！
SF名作シリーズ
『火星のプリンセス』『光る目の宇宙人』『冬眠200年』
カバー絵･口絵･挿絵原画収録。
contents
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既報の画集の下編。当然セット買いするだろうから、一緒に紹介してもよかったのだが、分けてみた。
偕成社版のSF名作シリーズから、武部画伯の絵を集め、原画から改めて版を起こして表紙、口絵、挿絵をすべて収録した企画であり、少年向けがベースという制約があったのか、2000円台前半に納めるための編者の工夫のあとがよくうかがえる。確かに、SF文庫に比べ、アピールする層は薄くなるのだろうからやむをえないが、加藤直之氏がSF文庫の絵を集めたときは大判で企画し、白黒画もカラー製版したり、編集記号や原画への書き込みも忠実に再現したり、いろいろ凝ったことをした結果、少しためらいが出るような価格になってしまったわけだが、この企画では版は小さく、白黒画は白黒製版。マニアックではないが、記録的価値は変わらないし、手ごろな価格に収まったのも事実なので、文句を言わずに楽しもう。
売れたら、次回はもう少し何とかなるかもしれない、という期待も含めて。