ジョン・カーターのライヴァルたち


Jan of the Jungle
ジャングルのジャン

Great jungle adventure in the Edgar Rice Burroughs tradition

Otis Adelbert Kline
オーティス・アデルバート・クライン


Cover Art by Stephen Holland

ACE/SCIENCE FICTION CLASSIC/F-400/P172/$0.40

story

Otis Adelbert Kline's novels of THE SWORDSMAN OF MARS and THE PLANET OF PERIL have won him a following and a reputation for science-fiction adventure comparable to Edgar Rice Burroughs. And like the immortal creator of Tarzan, Kline too had written of a jungle hero battling against savage beasts and lost kingdoms in unexplored lands. JAN OF THE JUNGLE is his name. Raised in strange isolation with his only companion a great ape, Jan escaped to find himself alone against the jungle. There his muscles and his ingenuity were to be challenged to their utmost by the mystery of a strange lost city and the rescue of a periled princess.
 オーティス・アデルバート・クラインの小説『火星の剣士』、『ペリルの惑星』はエドガー・ライス・バローズの後継者として、また冒険SFにおいてはそれに比肩しうるとの評判を得ている。そしてターザンの不滅の創造者であるがごとく、クラインは野生の獣たちや未踏の地の失われた王国と闘うジャングルの英雄もまた書いていた。  『ジャングルのジャン』がその題である。唯一の仲間である巨大類人猿との奇妙な孤立から立ち上がり、ジャンはかれ自身を見つけるため、ひとりでジャングルに逃亡する。そこでかれの筋力と独創性は不思議な失われた都市の謎と危険にさらされたプリンセスの救出に、その最大限の挑戦をしていくことになる。

comment/コメント

バローズ贋作家のクラインが、ターザンにも挑戦、ジャングルで失われたムー帝国に迷い込んだ若者を主人公にした作品を書いた。それが、本作。いかにもキワモノっぽいし、表紙のイラストにも魅力は感じないが、当時といえどバローズ以外にも売れ筋の作品はあったろうに、ここまでバローズの模倣に励む必要があったのかと、不思議な気分になります。

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