偕成社

名作アニメート絵話

（1968-70）

1. 『世界むかし絵話』 柴野民三
2. 『イソップ絵話』 イソップ
3. 『アンデルセン絵話』 ハンス・クリスチャン・アンデルセン
4. 『日本むかし絵話』 柴野民三
5. 『オズのまほうつかい』 ライマン・フランク・ボウム
6. 『にんぎょ姫』 三越左千夫
7. 『グリム絵話』 グリム兄弟
8. 『そんごくう』 呉承恩
9. 『ピーター＝パン』 ジェームズ・マシュー・バリー
10. 『ミッキーの宇宙旅行』 Mickey Astromouse フレドリック・ブラウン
11. 『日本おとぎ絵話』 浜田広介
12. 『名犬ラッシーの冒険』 エリック・ナイト
13. 『赤いロボット自動車』 Sally アイザック・アシモフ
14. 『一休とんち絵話』 浜田広介
15. 『宇宙パトロール』 Galactic Patrol Ｅ・Ｅ・スミス
16. 『はくちょうの王子』 浜田広介
17. 『空とぶ怪じゅう』 At the Earth's Core エドガー・ライス・バローズ
18. 『しらゆき姫』 浜田広介
19. 『宇宙せんそう』The War of the Worlds Ｈ・Ｇ・ウェルズ
20. 『イソップ絵童話』 イソップ
21. 『シートン動物記』 アーネスト・シートン

comment

　偕成社のSF名作シリーズ全20巻にはバローズ作品が3作も含まれるわけだが、あれはまあ、SF叢書であった。今回紹介するこれは、絵本を卒業しつつある、年長から小学校低学年向けの大判のオールカラー絵話。漢字が少しは入っているから小学生が対象なのだろうが、まあ絵本といっていいものだ。そこに、全21冊中、ＳＦ作家の作品だけでも５冊もあるのだから、恐れ入る。ＳＦブームだったのか、編集者の趣味か。おそらく後者だと思うが、趣味というよりは使命感にも似た思いであったのかもしれない。オズの魔法使いやピーターパンのような近現代のファンタジーも含めれば、全体の1/3を占めるわけで、相当意図的なラインナップと思えてならない。

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