ジョン・カーターのライヴァルたち


Maza of the Moon
月のマザ

By the author of THE SWORDSMAN OF MARS and PLANET OF PERIL
Otis Adelbert Kline
オーティス・A・クライン


Cover Art by Frank Frazetta

ACE/F-321/P144/$0.40

story

This astonishing science-fiction classic begins like a prophecy of today's space achievements -- a missile is fired from Earth to hit the surface of the Moon. It is successful and the missilemen are heroes, until ...
the Moon fires back !
Terrible Lunar missiles blast New York, London and Paris. And an ultimatum is delivered from the unsuspected civilization of our satellite : "You have attacked us! You will pay the penalty !"
MAZA OF THE MOON is a novel of adventure, daring and heroism as a lone Earthman invades the Moon to find out the truth and save his world.
 この驚くべきSFの古典は現代の宇宙における業績の予言ででもあるかのようにはじまる――月の表面めがけて、地球からミサイルが撃ち込まれるのだ。それは成功し、ミサイルの設計者たちはヒーローとなる……
 月が撃ち返してくるまでは!
 恐るべき月からのミサイル群はニューヨーク、ロンドン、パリを爆破する。そして最後通牒はわれらが衛星の思いもよらぬ文明より届けられる――「おまえたちはわれわれを攻撃した! おまえたちは罰金を支払わなければならない!」
 『月のマザ』はたったひとりの地球人が真実を見つけだしてかれの世界を守るために月を襲う、冒険、勇気、英雄気質の小説である。

comment/コメント

 フラゼッタの絵が美しい、贋作作家クラインの作品。1930年にA・C・マクラーグから刊行された作品のエース・ブックス版。マザというのは月人の美しき支配者マザ・アン・マ・ゴンのことで、突然月世界に放り出された主人公テッド・ダスティンはグローブ・シップに襲われていた彼女を救い……というお話。まあバローズの贋作としても決してで木がいいとはいえないような感じの作品だ。そのせいか、あるいは唯一の(?)月世界作品のためか、他の火星やペリルを舞台にした作品群から遅れてペーパーバック化されている。

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