第3回人気投票
みんなで選ぶ名場面・名台詞


 あなたの心に残る、バローズ作品の名場面・名台詞はなんですか? 作品全体がなんといっても面白いし、印象的なキャラクターに惹かれるということもある、でも強く記憶に残っているのは、ある一場面だったり、名台詞だったりしませんか?
 そうした、あなたの記憶に残る名場面・名台詞を紹介してください。
 今回、一応人気投票の形態をとりますが、目的は順位をつけることではありません。バローズ作品について、あらためて話し合おうじゃないかという、場所の提案です。みなさん、ぜひ、応募ください!
応募規定
・特にありません。バローズ作品中のあなたが気に入っている名場面や名台詞を送ってください。下記のフォームか、メールでお願いします。ひとり何件でもOK!
・〆切は特に決めず、随時受け付け、掲載していきたいと思っています。
どうぞ、気楽に、送ってください!
送信フォーム!
お名前: (ペンネーム可)
名場面 名台詞
作品名: (本・作品のタイトル)
場面・台詞
コメント
ご注意:メール・フォームなので、メーラ(メール・ソフト)の相性が悪いとうまく送れないことがあります。
そのときは、通常メールでご応募ください

お名前:カイ
名台詞
作品名:金星の火の女神
敵に捕まり奴隷となって酷使されるカースン・ネーピア。あちことに大 きなミミズ腫れがはしるカースンの体を見たドウーアーレーの口から漏れる「あなた のかわいそうなおからだ」
コメント:
「かわいそうなおからだ」何気ないセリフだが、ちょっとカルチャー ショックを受けてしまった。「おいたわしい」「ひどい」「痛々しい」でもなくて 「かわいそう」なのだ。この「かわいそう」と言う言葉をつかうドウーアーレーの育 ちの良さが見え隠れしてます。そしてカースンに対する思いも込められているように 思いました。同時に彼女は世間知らずなんだなとも印象を受けました。たった一言 で、これだけの表眼ができるなんて・・・。すごいー。と思ったのは自分だけだろう な、きっと。

お名前:おかぴー
名場面
作品名:時間に忘れられた国
トーマスが、アジョールと、別れて、自分の世界に帰って、自分と同じ環境に育った女性と結婚しようと、いったんは、決意するが、最後にお別れに部落を一瞥したとき、彼女の、うしのめされた小さな姿をみつけ、そして、かなり離れているのにも、かかわらず、体を激しく震わせて嗚咽している彼女が見えたとき、友と別れ、この未開の地で、アジョールとそいとげるために、もどっていったラストです。
コメント:
このシーンは、昔から、好きでした。そのときは、そのままの、シーンとしてとらえて、単純に、彼女のために、もどっていく、彼のことが、よかったけれど・・・ 今の年になると、これが、すごい、象徴的な意味あいでも、いいなあと、思います。 愛する人のためにとはいえ、自分の今までの過去とか、いろんなことを、捨てて、いっしょになるというのは、簡単には、できないことだということが、よくわかるし・・ でも、愛している人のためだからこそ、それをするのだという、いさぎよさとか、勇気とか・・いいなあって・・それは、ほんとうに、愛の理想だけれど・・愛の現実みたいなものも、わかってきた中年としては・・・やっぱり、ここは、理想をつらぬいてくれた、トムに、よくやったと言ってあげたいです。(もっとも、この本の話のオチもしってますけどね。) 私としては、同じ女性の立場として、アジョールの悲しみも、喜びも、わかるから・・

お名前:ひとみ
名台詞
作品名:
ドゥーアーレーはとてもかわいらしい。
コメント:
実際声に出したセリフで無いけれど、どひゃーとしちゃった。 かわいいときましか、かわいいと・・・ 個人的に美人とか言われるより、かわいいといわれる方が好きです。 もっともこの場合、容姿について言ったわけではないけど。

お名前:別所信次
名台詞
作品名:金星の海賊
「おそばから離さないで、カースン!わたくしを遠くへやらないで!あなたを愛しています!」
コメント:
ありきたりですが、純真な中学生の頃ドキドキしましたねこのセリフ。 うーん いまでもドキドキするかな・・・

お名前:ハーバード・西
名台詞
作品名:火星のプリンセス
合本版171pの場面。 サーク族から逃亡中のジョン・カーター一行がワフーン族の大軍と 遭遇。
デジャー・ソリスとソラを逃がし一人で踏みとどまるジョン・カーター!!
コメント:
この時、二人は初めて抱擁して接吻する訳です。 当時、中学生だった私はこの場面で握り拳を作って読んでました。

お名前:小林信也
名台詞
作品名:火星のプリンセス
「逃げてください、ソラ!デジャー・ソリスはここに残って愛するひととともに死にます」
コメント:
「名場面」の方かも知れない。やっと脱出したのも束の間、ワフーンの追撃を受けひとり死のうとしたジョン・カーターの耳に聞こえたデジャー・ソリスの言葉。目の前には死しかない状況で愛の成就を知る、という一種官能的でさえあるシーンだ。

お名前:小林信也
名場面
作品名:火星の秘密兵器
創元版P346。トゥル・アクスターを倒したハドロンとタヴィアが抱き合うシーン。
「ふたりの唇が一つに合わさった時、わたしの涙は、彼女の上向いた顔に落ちていた。〜」
コメント:
火星シリーズにもなかなかここまで克明に書かれた愛のシーンは珍しいのだが、それまでさんざん読者の気を揉ませた結末なのだからこのくらい書き込んで貰わないと収まらないだろう。このあたりから結末までうっとりしつつ一気に読んでしまう。何度読み返しても。

お名前:宮崎正生
名台詞
作品名:ターザンと蟻人間
「だれだか、あててごらん!」
「たとえあの世に行っても、おまえの手の肌ざわりを忘れるようなおれじゃないぞ、ジェーン!」
コメント:
最後の最後で記憶喪失のターザンが記憶を取り戻すシーンです。
今の漫画家なら、恥ずかしくて書かないようなべたなシーンですが、読者が読みたいことは臆面もなく書くところがバローズの真骨頂。
そういった点でも、名台詞でしょう。
ただ、惜しむらくは翻訳が、ジェーンの台詞はもう少し何とかなりませんかねー。
なお、これがターザンシリーズ通してジェーンの出てくる最後のシーン、「ジェーン、カム・バーック!」

お名前:ハーバード・西
名台詞
作品名:火星の女神イサス
「あなたのために、ああ、王子さま」
コメント:
合本版493p 疲れたソートの二人乗りしているジョン・カーターとサビア。後方からは緑色 人の大軍が・・・ ジョン・カーターを逃がすため、自ら手を離すサビアの台詞。
単なる「狂言回しで説明キャラ」だと思ってましたが、ジョン・カーターに対する一途な想い は感動ものです。(この直後カーソリスが踏みとどまって彼女を救います。)
火星シリーズ中、もっとも波乱万丈な女性だと思うのです。

お名前:ハーバード・西
名場面
作品名:火星の幻兵団
「クーラン・ティス皇帝の心意気」
コメント:
きっと彼も心からサビアを愛していたのでしょう。 でもサビアの気持ちを知って、自ら身を引 く決意をする・・・
偉いぞ、クーラン・ティス。
格好いいぞ、クーラン・ティス。
男だぞ、クーラン・ティス。
つらかっただろう、クーラン・ティス・・・

きっと、その夜は思いっきり酒を飲んだんだと思います。

お名前:ジャムリ
名台詞
作品名:ターザンの復讐
オパルの女司祭ラーがいけにえとしてジェーンを殺そうとする直前、地 下牢から脱出して助けに来たターザン。司祭たちを次々とたおして、祭壇からジェー ンを抱き上げる。呆然とするラー。

「その女はだれなの」ラーは気を失っている女を指さしてたずねた。
「おれの女だ」と、猿人ターザンはいった。
コメント:
この時点で、既にターザンはインテリジェンスもあり、グレイストーク卿 である(ことを知っている)にもかかわらず、やはり強く逞しくジャングルで、 ジェーンのために戦っているわけです。このバックグラウンドがあっての、このセリ フ・・・(当時)10代には強烈でした。

お名前:ジャムリ
名場面
作品名:石器時代から来た男
過去の恋人からの呼び声についに従ったヴィクトリアが、初めて、傷つ いたヌーに会うシーン。

「ヌー」と彼女はささやいた。「あなたなの?わたし、来たわ」彼女は自分が生まれ てから一度も聞いたことがないような未知の言葉をしゃべっているのを、不思議とは 思わなかった。一瞬沈黙があったが、やがて洞窟の奥から一つの声が弱々しく答え た。「ナット=ウル!」それはささやきも同然だった。
コメント:
現代のアメリカ女性ヴィクトリアが、心の声に従って、孤独な傷ついた男 の側に跪き、看病するところがとても好きです。「彼女はほっそりした指で男の額を やさしくなでた」とか、彼女の髪が彼の胸にひろがっているところ、なんだか優しい 手触りがわかるような気がします。彼女を守る獰猛な犬(グレーストーク卿の犬) が、この後、彼をも守るようになるのも好ましいですよね。

お名前:オールドファン
名場面
作品名:火星のプリンセス & 火星の女神イサス
それぞれのラストシーン(バルスームの希望を背に大気製造工場に入って行く 男 & イサス神殿の回転部屋に閉じ込められる3人の美女)
コメント:
私が中学生のとき創元推理文庫の火星シリーズの刊行が始まり,ほぼ毎月 1冊づつ出る新刊をまるで雑誌のようにリアルタイムで読んでいました。第1巻から 3巻までは,さて運命やいかに?の連続活劇の乗りでした。あの頃はバロ−ズ作品の ご都合主義も気にならない年齢だったので,本気でハラハラドキドキしてしまいました。

お名前:chun
名場面
作品名:モンスター・マン
イサカ駅に現れた、マクスン教授と彼の娘ヴァージニアに注目する 二人の若者。
コメント:
二人の若者の何気ない会話で終わるこのシーン。ラストを 読んだ時に探しましたよ私は。まさに「話せば長い物語」 の始まり。
(ネタばれになりそうなんで没でも結構です)

お名前:chun
名場面
作品名:類猿人ターザン
ジェーンに会いにきたターザンが山火事の中からジェーンを 抱きかかえ木々の間を飛び移っていくクライマックスのシーン。
コメント:
この後の二人の会話もなかなかしびれるのですが、武部 画伯の挿絵もあるこのシーン。燃え盛る火の中、スーツを着て、小脇 に女性を抱え、木の枝を飛び移っていくターザンの姿にまさに野性を 感じました。

お名前:ハーバード・西
名場面
作品名:火星の秘密兵器
「わたくしを敵の手に渡さないで。死ぬのがこわいからではありません」
 彼女のいわんとするところはわかっていたから両腕で抱いた。
「そんなことはできないよ、タヴィア。できないとも」
「ぜひとも、そうしてください」彼女はしっかりした声で答えた。「わたくしを友人として気づかってくださるなら、わたくしを生きたまま、あのけだものたちに渡してはなりません」
 それを聞くと息が詰まって、わたしは返答ができなかった。が、まさに彼女のいうとおりである。わたしは短刀を抜いた。
「さようなら。ハドロン − わたくしのハドロン!」
 わたしの短刀を受けるために、彼女は胸をあらわにして、顔をわたしの顔のほうへ上向けた。それはまだなんらの恐怖の色も留めぬ、雄々しい顔だった。それに、ああ、なんと美しいことか!
 衝動的に、制御できぬ力に導かれて、わたしは身をかがめると、唇を彼女の唇に押しつけた。目をなかば閉じて、彼女も自分の唇をわたしの唇にさらにぴったりと押しつけた。
「おお、イサス!」彼女は唇を離しながらささやいた。それから、「来ました!刺して、今、ハドロン、深く刺して!」
 やつらはほとんど頂上に達していた。わたしは手を振り上げると、細い短刀をタヴィアの非の打ちどころのない胸深く埋めようとした。(「火星の秘密兵器」創元版P.300〜301。厚木淳訳)
コメント:
絶体絶命の状況で燃え上がる二人の愛。
「この人になら殺されてもいい」こんな壮絶な場面を見たことがありません。
個人的には全シリーズを通して、この場面が一番官能的なんじゃないかとさえ思います。

中学生のころ、ドキドキしながら読んだ場面でした。

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