バローズ・アカデミー賞
An Academy Award of ERB

作品賞!

ベスト

ワースト

火星のプリンセス
(7票)
地底世界ペルシダー
火星の巨人ジョーグ
(各4票)
類猿人ターザン
(4票)
失われた大陸
(3票)
地底世界ペルシダー
火星の大元帥カーター
(各3票)
南海の秘境
風雲のメキシコ
(各1.5票)
時間に忘れられた国
(2票)
該当なし
火星の古代帝国
月からの侵略
火星の巨人ジョーグ
石器時代からきた男
金星の死者の国
火星の合成人間
火星の秘密兵器
ルータ王国の危機
(各1票)
ターザンと蟻人間
無敵王ターザン
時の深き淵より
地底世界のターザン
ターザンの密林物語
ウォー・チーフ
ターザンのシリーズ後半
(各1票)

南海の秘境、風雲のメキシコについては、各作品に1票ずつとマッカー・シリーズとして1票が投じられたので、案分して1.5票としました


コメント集


火星のプリンセス
  • 不滅の名作。処女作にすべてがある、というのは本当だ。特に『火星のプリンセス』の場合、その後希薄になっていってしまう「滅び行く火星」のイメージが濃厚にある点を評価したい。ブラッドベリの『火星年代記』の源流にはやはり本作がある。(小林信也)
  • 火星3部作の第1巻として選択しました。火星シリーズ1冊で評価すれば『火星の合成人間』が1番かな。(林田宗丈)
  • ひょっとして「火星の月の下で」(デヴュー作)の方がおもしろいかも?(坪井研二)
  • 一番最初に創元推理文庫を購入した本です。30年前、180円でした。(島田良彦)
  • ターザンの第1作と迷いましたが、やはりバローズ世界の開幕ということで「プリンセス」に1票(すいた)
  • 色々悩んだけど、取りあえず最初は無難に王道なセンで(苦笑)(大石渉)
類猿人ターザン(ターザン)
  • ターザンの一喜一憂に共感した我が青春時代!(カイ)
  • やはり続刊を期待する意味も込めて(玉石混淆だけどね)。でもこの第1巻は本当に良い話だと思うよ。(Shinki-Ro)
  • 映画としか知らなかったので驚いた(弥七Jr)
地底世界ペルシダー
  • やはり地続きの異世界は魅力があって、自分でもいけそうなところが好きだった(中学生の頃)。時間という概念が存在しないなどの設定も秀逸(長田)
  • 小学生の時、2番目に読んだSFだった。(グース)
  • (ハヤカワSF文庫版)これでバローズにはまった人って本当に多いと思う。(ペル専)
火星の大元帥カーター
  • ほんというと、創元社の合本「火星のプリンセス」にしたいんです!! バロウズも、もし生きていたら、この最初の3作品を合本にした「火星のプリンセス」に満足するのではなかろうか。(Kimball)
  • 何度も読んでいると、火プリよりエンディングで満足感が得られてよい。カーソリスの恋も、ういういしくてかわいい。…といえるくらい私も年をとったということだわ、何ていったって火星〜を読んだのは中1の時だもん。当時はカーソリスだって十分かっこよかったんだよね。(綾部さい)
時間に忘れられた国
  • あんな壮大な設定が隠されていようとは。「やられた」という感じの一品でした。(若林雄一)
  • 心情的には火星のプリンセスなのですが、完成度の高さからこちらにしました。特に第2部が好きです。(まるこ)
火星の古代帝国
  • 連作中編の手法も自家薬籠中のものとし、非常に読みやすい上、火星シリーズのオールスターキャストと言わんばかりの読者サービス。エンターティメント作家としてのバローズの面目躍如。(宮崎正生)
月からの侵略
  • 好きなんだよぉ(笑)それだけ(ダーヴェル)
火星の巨人ジョーグ
  • ジョーグはわたしが最初によんだバローズ作品だから。いきなり最終巻を読むと、?なところもあったけど、おもしろかったですよ。(みつばちちかちゃん)
石器時代から来た男
  • ターザン第1作とどちらをと悩んだが、ラストの切なさで本作を。U部の途中で若干中だるみがあるが、T・U部構成が効果をあげており、輪廻転生にタイムトラベルの盛り付けも言うことなし。(中馬)
金星の死者の国
  • ベストは“作品”というよりも“印象に残ってるシーンがある”ということで、冒頭、七つの扉の部屋に入れられたカースンが危地を脱するシーンは、パルプストーリーのお約束っちゃあお終いだが、えらくハラハラドキドキした印象が強烈に残ってる。次点は「栄光のペルシダー」のトロドンに捕まった生ける屍のフォン・ホルスト。(村田親彦)
火星の合成人間
  • 最初に読んだバローズ作品なので、腰が抜けるほど驚きました。いろんな意味で。(SiFi-TZK)
火星の秘密兵器
  • タヴィア、ハドロン、フォル・タークの数々の発明品、鍵番ヨー・セノ、人喰い野蛮人、そして『死神』。どれをとっても最高!「ホーイ!」バルスーム万歳!(コーファル!)
ルータ王国の危機
  • SFの趣旨に反しますか?でもこのメンバーは石器時代から来た男にも出てきま すし、よしとして下さい(赤丸敏行)



地底世界ペルシダー(地底の世界ペルシダー)
  • やっぱ主役に魅力がないとさ・・・(ダーヴェル)
  • p164「われわれは四匹のマハールの皮を剥ぎ・・・・・・・・ 首筋の内側に剣を立て・・・・・・」 これは着ぐるみじゃ?思わず笑えたこのシーンで、今回ワースト作品に。(中馬)
  • (あかね書房版)野田大元帥の訳って、あまり好きになれない(ペル専)
火星の巨人ジョーグ
  • やっぱりニセモノだよね。(小林信也)
  • ワーストのほうも、本音でいうと「火星の秘密兵器」以降全部だなあ。 違うキャラクターをもってくるより、一応出そろったキャラクターを、もっと色濃くしていく作品をだしてくれていたらなあ。(Kimball)
  • 「ジョーグ」ははやりバローズ作品というより「絵本」というか「子供向け」という感じがしますので。(すいた)
  • シリーズ中最もどーでもいい内容だったから(笑)(大石渉)
失われた大陸
  • 決してワーストとは思わないのですが、読んだ印象が薄く、これしか思い浮かばなっかたからです。(まるこ)
  • 退屈だったとしか記憶にない。2回以上読んだ記憶が無い。(コーファル!)
南海の秘境
  • ワーストは無いのですが、しいていえば「南海の秘境」かな。読 みづらかったのは「アパッチデビル」ですが、「南海の秘境」は結構がさつな雰囲 気だったので・・。表紙も私の好みではありません。(しかし続編の「風雲のメキ シコ」は前作より人間描写が良かったように思います)(赤丸敏行)
  • マッカー・シリーズはちょっとねえ……(Shinki-Ro)
ターザンと蟻人間
  • 冒頭からしてターザンが情けない。変な緑の服まで着させられるし。(長田)
無敵王ターザン
  • 共産主義に対するプロバカンダ小説になってしまっていて、せっかくの話が台無しである。野獣王ターザン、金星の独裁者は戦争中のこととしてまだ理解できるが(後で栄光の(石器の世界)ペルシダーで名誉回復もはかっているし)。こちらは、作品の足をひっぱいている、書いた時期を考えるとバローズ最大の駄作。(宮崎正生)
時の深き淵より
  • 太古シリーズをこんな安易な結末で終わらせるとは・・
地底世界のターザン
  • 地底世界とターザンはミスマッチの印象あり。(坪井研二)
ウォー・チーフ
  • ワーストはなんといってもこれ。こいつがおもしろくなかったおかげで、「アパッチ・デビル」を買いそびれた。一生の不覚。次点は「南海の秘境」。バローズには司馬遼太郎でも読んで勉強してもらいたかった。無理か。(村田親彦)

comment
ベスト ワースト
火星シリーズ 14 地底世界シリーズ 5
ターザン・シリーズ 4 ターザン・シリーズ 4
地底世界シリーズ 3 火星シリーズ 4
時間に忘れられた国 2 マッカー・シリーズ 3
金星シリーズ 1 失われた大陸 3
月シリーズ 1 太古世界シリーズ 1
石器時代から来た男 1 アパッチ・シリーズ 1
ルータ王国の危機 1
 投票いただいた方のコメントをすべて掲載したので、今更付け加えることなどないのですが、リクエストもいただいたので、僭越ながら講評を述べさせていただきます。
 どの結果をみてもそうなのだけれど、とにかく<火星シリーズ>は強い、につきる結果となりました。ちなみにシリーズ別にすると、左記のようになります。<火星シリーズ>は堂々12作品(11冊)中6作品がランクインして、トータルで総投票数の過半数を占めているという圧倒的な状況です。しかも、ワーストに入ったのはバローズの真性作ではない『火星の巨人ジョーグ』1冊のみ。いかにファンの評価が高いかがうかがいしれます。
 その結果、他はちょぼちょぼといった感じで、4票を集めた『類猿人ターザン』さえかすんで見えます。『火星のプリンセス』が強いのは定番としての評価が定着していることを考えても当然としても、それ以外にも多く複数作品がランクインしている、という人気の幅広さがこのシリーズのすごさを表現している、といったところでしょうか。
 その裏返しで、少数意見にも取り上げるべき点はありそうです。『火星のプリンセス』を袖にしてまで推す作品というのは、本当に惚れ込んでいる証拠だと思うから。
 そうしてみると、寂しいのは<金星シリーズ>でしょうか。ベスト/ワースト通算で1票! なぜにこれほど無関心にさらされるの? といった感じです。<アパッチ・シリーズ>も予想外に低い票でした。もっともこれは、読んでいない人が多いための結果かもしれません。バローズの作品としては日本語になった最後の作品だけに、忘れた頃にでていて、すぐ消えていった感じは確かにあります。
 がんばったのは『地底世界ペルシダー』。両部門で上位につけるとは、良きにつけ悪しきにつけ強い印象を与えてくれた作品だった、ということなのでしょう。
 ベストには名がないのにワーストでは上位にランクインしたマッカー・シリーズ、失われた大陸の両作品については反感を持たれるほどに魅力的だったのかもしれません。
 ただ、ワーストは票が割れました。バローズ・ファンにワースト作品を出せといわれても、好きだからファンなので、おいそれとは浮かばなくてもやむをいえないでしょうが。
 今後、もし地底世界シリーズも合本化されることがあったら、そのときにまた集計したいものと思います


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