バローズ・ファンの公開メール
Mails from Visiters to this WEb Site


 いままでいただいた幾つかのメールのうち、了承をいただいたものについて、掲載させていただくことにしました。発信者の方への配慮として、メールアドレス等は非表示とさせていただいています。ERBへの愛情あふれる手紙の数々に、一緒に共感しましょう。


fromMr.MAKI

 初めまして。八巻蔵人と申します。昭和40年生まれですから精神生活はほとんど一緒です。シルバー仮面やらヤマトがマイナーだった頃から、現在に至るまで。ようやく日本にもERBのページができたんですね!!!私は人にはSFが好きだといっていますが、実はヒロイックファンタジーマニアで、当然、ERBもファンです。ゴルシリーズなんかも好きなんですけど。ストーリーテラーとしての力量、波瀾万丈でもおきまりの虜囚と逃走の連続、政治的偏向すらも心地いいです。ルータ王国や密林の謎の王国のような話もうまくできていると思います。ラジオマンに対抗して書いた金星シリーズは執筆する動機が最初にあり、自由に書けたという意味でも興味深いと思いますが、まぁ、そういった背景よりもまず楽しい話ですよね。SFマガジンに載ったファーマーのグレイストーク卿へのインタビュー、あれも熱心なファンのなせる技ですね。精神科医をしているせいか、純粋に楽しみたいと言いながら分析的にも読んでしまいます。征服世界の女性に対する密やかな蔑視と欧米文明世界に対する誇りや騎士道的な精神など、彼の思いも考えてしまいます。彼の母子関係や死に方を考えると当然です が・・・。いずれにせよ、がんばってください。熱心に応援したいと思います。
PS邦訳は全部お持ちなのでしょうか。うらやましいですね。私は引っ越しの度になくなってしまったり売ってしまったり・・・後悔しています。
では


fromMr.KASAI

 メールを出そうと思ったら、必要なアプりケーションがうんぬんとなったので、直接送らせていただくことにしました。コンピューターの事は(インターネットも含め)よく知らないので、すみません。仕事上、メールのやり取りが必要で貸し出された機材なので、自分から学習していないのです。
で、久しぶりに夜の自分の時間が空いたので、何か自分の興味のある事に関したホームページはないかなと捜してみたら。すごいじゃないですか!バロウズ!なんたること!忘れもしません「類猿人ターザン」を初めて読んだ時の事を。たいした読書歴ではないですが、あの最後の台詞を聞けただけで2日は感無量でした。しかし、古本屋をいくら捜してもターザンブックスなんてないんです。黄色い背表紙で、8作めと13作めは手に入れましたがそれだけ。ジェーンとどうなったか、なんか知らないんです。映画もそれはそれで良いかもしれませんが、あの読書の喜びを経験させられてはちょっと食指が動きません。簡単に、じゃなくても良いですから、せめて初期10冊くらいを手に入れる方法ってないでしょうか?近くの古本屋、目に付く古本屋はすべて見ました。しかしその2冊しかなかったんです。ああ、読みたい!でも、こんなホームページがあって本当に嬉しかったです。世の中にはまっとうな人間がまだまだいるんですね。ちょくちょく覗くので、頑張って下さい。

Dec.13,1996


fromMr.KASAI

 すみません、実は出しておきながらあのメールは届かないんじゃないかな、と思ってたんです。インターネットって奥が深いですね(僕の知恵が浅いだけですが)だから、まさか返事をいただけるなんて思いもしませんでした。ありがとうございます。インターネットで、知り合い以外にメールを出したのは初めてですし、仕事以外でのメールも初めてなので、なんか、これってちょっとした興奮ですね。
 えーと簡単に自己紹介をさせていただくと、自分は27歳で、一応書き物の仕事をしています。ゲームとか映画とかテレビとかマンガなんかの原作とかなんですが、まだ箸にも棒にもかからないようなヒヨッコです。で、映画が人生で、それに骨を埋めようと思って群馬から上京し、紆余曲折しましたが、いまだに映画を作りたいと思い、仕事をしています。映画と言っても、自主映画じゃなく、僕が好きなのは40年代のハリウッド映画みたいなやつで、特に冒険物・・・西部劇や活劇・・・そうですねエロールフリンの海賊物なんかも堪えられない方です。新しいのも嫌いじゃないですが(今日もエスケープフロムLAに行ってきました)やはり、そういう意味での本当の興奮はこの頃の映画だな、と思うほうです。娯楽として、また物語としてきちんと進み、人物が魅力的で筋立てに起伏があるのが好きみたいです。
実は、昨日の出会いも、検索で「冒険」からみつけました。いざインターネットといっても、じゃあ何から探そうかなと考えるけれども、僕の場合はどうも面倒くさがりなので、決まったホームページしか見ませんでした(ちなみにそれはアメコミの、なんですが)
 で、たまたま締め切りに追われず、しかし創作意欲は沸かず、という妙な夜だったので、いろいろと物色(ネットサーフ?)していたら、それこそ朝の4時だかに、バロウズという文字を発見してしまったのです。で、まさか届くまいと思いながらも、勢いで何かメールを出さなくちゃ!とか、内容も振り返らずに送ってしまったのです。
 いや、バロウズという着眼点もそうですが、僕が感動したのはそのナガタさんの溢れんばかりの(実際溢れてますが)「まっすぐな愛情」です。好きで好きでたまらない人の話を聞くのは、本当に面白い事です。正直なところ、こんな気持ちを人に抱かせる事ができるのなら、僕もホームページを作ってみようかとさえ思いました。このホームページは、バロウズが、その筆で我々を感動させたのと同等の、真っ当な興奮を提供していますよ。すでに、立派な創作活動です。お世辞抜きで感動しました。
 僕の少年時代は早川と創元推理で明け暮れました。特にヒロイックファンタジイかな、いやSFもかな。 で、その頃はターザンをかなり見かけました。ペルシダーも火星シリーズも。でも、その頃はムアコックだとか、せいぜいコナンくらいだったのかな。とにかくバロウズに手は出しませんでした。たぶん映画のせいだと思います。毛皮一枚を腰に巻き、雄たけびを上げて猿のように木から木へと飛び移るヒーローよりも、運命の車輪に巻き込まれる陰を帯びたヒーローみたいなのに憧れてたのかもしれません。
 それからファンタジーなどを全く読まない時期に入りました。ハードボイルドとか推理物、あとは古典と言われるものですね。大好きなのはスティーブンソンです。2つの薔薇なんか、もう!あとは僕にとっての最大級のインパクトだったのがデュマです。そんな頃に、友人にアリステア・マクリーンを教えてもらい、英国流の冒険を知りました。以来、かなり辛口になったんじゃないでしょうか。書き物を職業に選びましたし、プロットのしっかりした、そしてキャラクターのたっている、デュマ/マクリーンが僕の中の基準としてどっかり腰を下ろしてしまったせいだと思います。
 そんな頃ですから25を過ぎてですね。 類猿人ターザンを手に取ったのは。もちろんワイズミューラーのは1本も見てません。特殊メイクの仕事をしてたので猿の研究でグレイストークは見ましたが、まあ、ああそうくらいの感想しかありませんでした。
 ところが、このターザンを読んだときのショックは、凄かったようです。当時の僕を知る人間の話では、これを読まなけりゃ冒険を語る資格はない!とほざいてたらしいです(語る資格がないのはその本人だ、ってんです)
 デュマ/マクリーンを好きだと言うことでお分かりとは思いますが、僕はいわゆる人間臭いキャラクターが好きです。そして起伏あるストーリーが。ターザンは、それを完全に満たしていました。あんな素晴らしい読後感を与えてくれる本なんて、いや あんな読書体験は、一生にそう何度も出会えるものではありません。少なくとも僕の中では確実に5本の指に入るものでした。(2日に渡る放心状態です)(他はやっぱり「女王陛下のユリシーズ号」とか「ウォーターシップダウンのうさぎたち」とかでしょうか・・・ってメチャクチャですけど、でもこれらも2日放心状態でした)
 何を大袈裟な事を、と思うかもしれませんが、本当なんです。いかにバロウズが僕にとってビッグネームか、伝わらないのが 嗚呼、実に惜しい・・・。
 なのに!、ああそれなのに!   絶版!
 おうおう!どうなってんだよ、日本て国は!早川さんよー!・・・・です。泣けるなんてもんじゃないですよ。マクリーンの絶版なんて、簡単に手に入りましたよ!スティーブンソンもです。なのにどうして・・・2巻めくらい、ちょっとは冊数が多くてもよさそうなもんじゃないですか!ペルシダーは手に入りました。でも、まだ僕にはターザンが何の決着もついてないんです。せめて2巻を読まなきゃ、先には進めないじゃあないですか。
 すみません、ここまで来ていま、書いた文を読み直してみたら、あまりに長いので、まとめに入らせていただきます。
 えーとメールに関しては、アドレスを隠していただけるなら別に構いません。でも くるパーの文章なので、ホームページの品位を下げそうで・・・。
 あと大事な蔵書をお借りするのは、正直気が引けますので。まだ頑張って探してみます。 探すファイトもわいてきましたし。どうしても見つからず、飢えが限界にきたらお借りするかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。
 あと、感想を・・・すくなくとも僕にとってバロウズはまだターザンですが・・・書かせていただこうと思っていますので、書きあがりましたら送らせていただきます。好きな本について、何かを(誰かが読んでくれる前提で)書けるなんて、ちょっとたのしみです。その感想は、品位を落とさず、ホームページに載せていただくぞ!という野望のもとに頑張らせていただきます。でも ちょびっと忙しいので、そんなすぐには書けないかもしれませんが。でも頑張って早めにチャレンジしてみます。
 いずれにしてもなにか、ちょっとウレシイですね。 こんなに感動する僕が田舎者なのかな。インターネットで見知らぬ人とこんな接点を持てるなんて、長生きはしてみるもんだな、くらいに思ってしまいます。
 あんまり長く馬鹿な文章なので、呆れちゃってるかもしれませんが、そんな人間なのでよろしくお願いします。
時にナガタさんて、どちらの方ですか?もし東京なら狙い目の古本屋とか教えていただこうと思ったんですが。あんまり、こういう事って尋ねない事なのかな?あくまでこういう場所で知り合ったら、尋ねないのがマナーでしたら、まったく気にしないで下さい。いろいろと、その辺は学んでいきます。
 それでは。

Dec.14,1996


from白川 孝浩
 度々、拝見させて頂いてますが、益々良くなっていくのには驚きです。昔の興奮が蘇ってきました。
バローズをきっかけに他の作家のHPを作成してくれる人達が増えてゆくといいですね。
自分は、これまで特定の作家に「特別の思い入れ」を持つ事無く読み続けて来てしまったためどんなHPにしようかと迷っています。(A CC「銀河辺境シリーズ」を読んで涙した記憶が有りますが)
 とにかくHPの今後の発展を期待します。がんばって下さい!

1996.12.19


from Mr.Tardos Mors

I hope you can read and understand English...
I just visited your Japanese site for ERB and was very happy to see the graphics. I have downloaded several of your book covers from the Martian series and will put them on my museum pages if you do not mind. I will site your web page as the source of the pictures...
Unfortunatey most of your web pages appear to be in Japanese - which makes sense, except that our web browsers in the US translate the Japanese pictograph writing style as nonsense letters and symbols. The only possible solution would be to offer an English version and a Japanese version.
I will be very happy to link your web page to my museum.
Do you have a map of the Barsoom world? I would like to get a copy of the Martian world as portrayed in the Barsoom novels and put it on my web page too. I would appreciate your help...
Thank you for visiting my museum and leaving your comments.
I look forward to hearing from you again soon...
Dozo yoroshiku. ( I am happy to meet you.)
Kaor.


from Mr.Ed Stephan
Nice Tarzan site. I wish I could read Japanese.


from Mr.Jeff Long
I couldn't read anything on this site but the English titles...still, I really enjoyed looking at the book covers!
You might enjoy my ERB site, The Barsoomian Blade, at:
http://www.geocities.com/Area51/5236/


from Mis.Julie Minor
Nice page - wish I could read more of it! :o)


from Mr.Tardos Mors

I enjoyed my visit to your web site and appreciate the fine work you have put into it.
I will visit again soon. You have been very gracious to my creator, Edgar Rice Burroughs.


from Mr.Hajime Yara

 バローズと言う、古典SFの中でも忘れられがちな位置づけをされている作家に対してこれほどのファンが
いると知って、少し感動しています。若い読者にも古い作品をもっと知ってもらいたいですね。
(できれば「光瀬龍」等日本作家も)


from Mr.Keiichi Nakatani

 年賀状ありがとう。遅ればせながらアクセスさせていただきました。やっぱり長田君はバローズ・ファンですね。力作ホームページに圧倒されました。小生も自分のホームページを早いとこ作りたいところです。では、また。


from Mr.鈴木 俊

カオール!
ネットサーフィン中の岩手県民です。まさかこのようなサイトがあるとは夢にも思いませんでした。HPの管理者様、あなたは偉い!昨年度の文化勲章はあなたがもらうべきでした。
わたしは今でこそ岩手県民ですが、心は緑色人です。高校生の時には飼っていた犬をウーラと名付け、大学の時には彼女をソラと呼んでふられました。 いま高校で政治経済を教えていますが、なぜか学校図書選定委員にしゃしゃりでて夏休みの読書感想文の課題図書を「火星のプリンセス」するよう働きかけています。同僚にはなかなか理解してもらえませんが、生徒の中にはどっぷりはまってくれるものがいて、地球における緑色人の増加に貢献しているつもりです。火星シリーズの中でかろうじて「火星のプリンセス」だけが絶版をのがれているのは、もしかしてわたしのような緑色人が他にも教育現場にもぐりこんでいるからかもしれませんね。
地球人が火星にワープできるのなら、緑色人だって地球にワープするのです。 これから時々HPをのぞきに来ます。仲間をふやして火星シリーズの復刻を創元社に求めましょう。


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