ターザン・シリーズ9 TARZAN series 9

長篇怪奇冒険 人か獅子か
Tarzan and the Golden Lion(1922-1923)

Illustrated by Unknown

中學世界/大正十四年〜


history/初出

Tarzan and the Golden Lion,Dec.9,1922-Jan.20,1923,All-Story Weekly magazine
Tarzan and the Golden Lion,1923,McClurg

comment/コメント

大正時代の中学生(現在の高校生?)向けの雑誌に掲載された、ターザン・シリーズ。雑誌そのものも興味深いが、とりあえず掲載作に目を向けよう。大正時代というからてっきり第一作の翻訳かと思ったら、違った。早川版では『ターザンと黄金の獅子』と題された作品だった。大正十四年は1925年だから、1923年に本国刊行のこの作品はバリバリの最新作、という感じで紹介されたのだろうか。今回入手したのは五月発行の号だが、連載は第二回。この連載、いつまでつづいたのか、果たして完結はしたのか、まったくわからないけど、当時の編集者は興奮してたんじゃないかと思う。ちなみに既報のベム掲載記事で大正十年頃、とあったのは記憶違いだったと思われる。その時点では「黄金の獅子」は本国でも発表されていない。
本号に掲載されているのは「3.怪漢ミランダ」「4.秘密の相談」「5.疑問の足跡」。早川版では3章と4章の内容が訳されているので、章立ては編集部で独自に操作しているようです。

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