火星シリーズ1 MARS series 1

火星のプリンセス
A Princess of Mars(1917)

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小笠原豊樹:訳 グーテンベルク21/2004初版/XMDF版 627KB/ドットブック版 163KB/テキストファイル 173KB

story/あらすじ

「スペース・オペラ」と呼ばれる宇宙冒険物語の発進基地。すべてはここから発進し、つねに変らずここに戻ってくるスターティング・ポイントでありランディング・ポイント。1912年に発表され、一躍人気を博した本書をもとに、第2作「火星の女神イサス」、第3作「火星の大元帥カーター」が相次いで誕生、ついに10作の火星シリーズとなったSF古典中の古典。主人公カーターの胸のすく活躍は魅力だが、作者の強烈な想像力が描き出した火星の弱肉強食の光景は、不思議な迫真性でいま現在のわれわれをも驚かす。
エドガー・ライス・バローズ(米、1875〜1950)シカゴ生まれ。75歳で亡くなるまでに、20冊あまりのターザン物、10冊の「火星シリーズ」をはじめ、金星や月や地底やアメリカ西部を舞台にした数多くの小説を書き、大人気作家となった。その作品の多くは今日でも「一服のよく効く清涼剤」として延々と読みつがれている。

Chapters/目次

  1. アリゾナの山にて
  2. 死者の逃亡
  3. 火星に着く
  4. 捕虜
  5. 番犬はまいたが
  6. 白ザルとの決闘
  7. 火星の育児法
  8. 空から来た美女
  9. 火星語をおぼえる
  10. 幹部の資格
  11. デジャー・ソリスとともに
  12. 権力のある捕虜
  13. 火星の恋
  14. 死の決闘
  15. ソラの身の上話
  16. 逃亡を企てる
  17. 奪還
  18. 暗黒の牢獄
  19. 闘技場で戦う
  20. 大気製造工場
  21. ゾダンガ偵察飛行士
  22. デジャー・ソリスとの再会
  23. 大空のかなたに
  24. タルス・タルカスの友情
  25. ゾダンガ攻略戦
  26. 虐殺から歓喜へ
  27. 歓喜から死へ
  28. アリゾナの洞窟で

history/初版

Under the Moon of Mars,Feb.1912,All Story Magazine(penname:Norman Bean)
A Princess of Mars,1917,

comment/コメント

 入手困難な角川文庫版小笠原豊樹訳の<火星シリーズ>がなんとデジタルブック版で登場した。角川版は初期3部作だけだから、デジタルブック版も3冊でおしまいだろうが、特にPDAを持っているファンには朗報であることに変わりないだろう。持ってない人は、これを機に安い中古のモノクロ版のザウルスでも、ネットオークションなどで入手してもいいかも。それだけの価値はあると思う。ケイタイにでもダウンロードできて読めれば、最高なのだが、その日も遠くないと予想できる。
 いつでもかばんに<火星シリーズ>。うーん、いい響き!

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