ターザン・シリーズ1 TARZAN series 1

ターザンの生い立ち
ターザン物語
Tarzan of the Apes(1912)

Illustrated by Hiroyuki Mutoh

大久保康夫:訳/武藤弘之:画 河出書房/ロビン・ブックス20/1955.09.15初版/225頁


chapters/目次

  1. アフリカへ
  2. 原始の国フューウォーダ号の叛乱
  3. 死と誕生
  4. 類人猿の群
  5. 白い子供
  6. ジャングルの決闘
  7. 文字というもの
  8. 投げ縄
  9. カラの死
  10. 黒人部落
  11. 大猿の王
  12. 類人猿と別れる
  13. 探検隊と水夫
  14. ライオンとたたかう
  15. ジェーンの危難
  16. なんとおどろくべき
  17. 白骨の謎
  18. ジェーンの手紙
  19. ターコズを追う
  20. ロケットの肖像
  21. ダルノー大尉
  22. 捜索隊
  23. 筆談
  24. 美しい弁護士
  25. 文明世界の一端
  26. ホテルの英雄
  27. 山火事
  28. 解けた謎

history/初出

Tarzan of the Apes,Oct.1912,All-story magazine
Tarzan of the Apes,1914,A.C.McClurg

comment/コメント

 章題でおわかりのとおり、ターザン・シリーズ第1弾 "Tarzan of the Apes" のストレートな翻訳。貸本屋から古本店に流れたものを今回、入手できた。なにせもう50年近い前の本だから表紙絵などは時代も感じるが、けっこううまかったりもする。絵物語の作家さんなのかも知れない。解説がなかったのは残念だが、河出書房版はもう一冊「密林の王者」編があって、それがなんと、未訳と思われていた Tarzan, Load of the Jungle の邦訳版らしい。こちらでは訳者の大久保氏が解説を書いていて、それによれば、大久保氏といえば日本の英米文学翻訳家としては有数の方だが、実はひそかにターザンの原書を取り寄せて愛読していたという隠れファンで、この翻訳の依頼はもう喜んで引き受けたのだとか。

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