ターザン物語2

ターザンの逆襲
The Return of Tarzan(1915)

Illustrated by Motoichiro Takebe

野上彰:訳/武部本一郎:画/野上彰:解説 実業之日本社/ターザン物語2 /1961.10.10初版/218頁

この絵は権利者である故武部本一郎夫人・武部鈴江さんの許諾により転載しています

story/あらすじ

この本のはじめに
 みなさん。ジャングルの王者、熱血児ターザンを、よくごぞんじですね。きっと映画やテレビでごらんになったことと思います。
 このターザン物語全六冊では、そのターザンのスリルと冒険にみちた活躍が、アフリカのジャングルを舞台にして、つぎからつぎへと展開されます。
 映画では見られなかった、類人猿に育てられた少年ターザンのおもしろいお話があとからあとから、息もつかせないほど、ぞくぞくとでてきます。
 いまからやく五十年まえ、アメリカの作家バーローズによってあらわされた、正義の味方ターザンの物語を、さあ読んでみましょう。
一九六一年 八月
訳者 野上 彰

history/初出

The Return of Tarzan,Jun.1915,magazine
The Return of Tarzan,1915

comment/コメント

これも、カバーはありません(私が持ってないだけ)。残念。なので、挿絵から、ターザン、ジェーン、ラーの競演のシーンを紹介。さっそうとしたターザン、かっこいいです。なお、1巻の紹介で少し書きましたが、武部のデザインは同じターザンでもハヤカワ版とは一部異なる点があります。10年の差が一番大きいと思いますが、本書は年少の読者を視野に置いていたからかと思われるのが、ラーの衣装でしょうか。ずいぶんと露出が控えめです。
本書はターザンの少年期を省略した第1巻より薄いので、完訳ではないと思われますが、一応、原作の筋は追いかけているようです。本来は箱入りで、しっかりした作りの本なので、どこかに残っているものがいずれ手に入ることもあるかもしれません。

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