その他のSF作品 other science fiction story

さい果ての星の彼方に
Beyond the Farthest Star(1942,1964)

厚木淳:訳/武部本一郎:画


story/あらすじ

作者晩年の力作。

chapters/もくじ

はしがき
第T部 ポロダ星での冒険

1.〜11.(章題なし)

第U部 タンゴール再登場

はしがき
1.〜10.(章題なし)

characters/登場人物

タンゴール 第2次大戦で戦死したアメリカ人
ハーカス・イェン ユニスの精神分析学者
ハーカス・ドン その息子
ハーカス・ヤモダ その娘
バルゾ・マロ タンゴールが惑星ポロダで最初に会った娘
モーガ・サグラ カパラに亡命する娘
ガラル カパラの秘密警察ザボの長官
ハンドン・ガール ユニスの諜報員

history/初出

  1. Beyond the Farthest Star,Jan.1942,Blue Book
  2. Tangor Returns,Canaveral Press,1964
Tales of Three Planets,Canaveral Press,1964

comment/コメント

 2編の「さい果ての星の彼方に」はポロダ・シリーズとでも呼びたい作りで、異世界づくりといい、住民設定といい、相当力が入っている。主人公タンゴールの設定はジョン・カーターらとは対極をなすもので、作品全体の世界観も厭世観というか厭戦感というか、複雑な色合いがあって興味深い。ポロダ星への移行方法など、「火星のプリンセス」を意識しているようにも思える。30年ぶりに書き直した『火星のプリンセス』といったところか。

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