10月の伝言板 BBS between Visiters


Subject: Re: カオール!

 いやあ、ありがとうございました。
 HPをつくっていて何がうれしいといって、このようなメールをいただくことが最大の喜びなのです。まだ顔見ぬ古友がここにもいたかと、出会いがあるたび、喜びが増します。
 バローズが盛んに紹介された時代から少し下って、 私の時代になっているので、書店で入手するのは容易でしたが、日本における紹介をリアルタイムでしっているわけではないわけで、先輩に会えるのはうれしいことでもあります。私が買った『火星のプリンセス』は40版でしたから。
 HPは、もう1年近くになりますが、こつこつとコンテンツを積み上げてきました。訪問数が5000件というのは、期間を考えると決して多い方ではないのですが、当初は1ヶ月で100件だったのが、最近は25件/日のペースですから、常連さんもついてきて、また新たな訪問者も迎えて、だんだんにぎやかになってきたなといったところです。30代から40代の、かつてバローズにはまった世代と、古本や数少ない現存する本(『類猿人ターザン』や『時間に忘れられた国』など)で知って必死で探し求めている20代と、世代的にはバランスよく来てくれています。
  しかし、最近ファンになった人はかわいそうですよ。 1000円以上も出して古本を通販で入手して喜んで報告してくれたりすると、けなげさを感じてしまいます。そんなにも魅力的な世界なのだから復刻してほしいと、思っているのですがね。

(Date: Wed, 01 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: Re: 返: カオール!

ホームページ、拝見させていただきました。
ジョー・ジャスコの画集やデル・レイ版の火星シリーズなど、同時期に同じものを求める方がいて、うれしいやら気恥ずかしいやら、複雑です。
これからもよろしくお願いします。
あと、創元クラブのHPはアクセスできなくなっていました。すいません。
でも、火星シリーズは店頭から注文できるとは思います。
書籍コードも、紀伊国屋のHPから検索できます。ぜひ入手してください。
キャプテン・フューチャーに関してはマニアはいて、メールやら資料やらもらったりもしたのですが、マニアックすぎておまけで掲載できるレベルではありませんでした。
ハミルトンの書誌的な資料は所持しています。だれか、HPをつくろうという方がいたら協力するのですが。
それでは、また。

(Date: Wed, 01 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: リンクありがとうございます

カオール! 山名田です。
臨時ニュース としてトップページにあげてもらえるなんて、ほんとに恐縮です。ありがとうございました。
火星シリーズについては、8月にはレヴューをアップしようと何度も書いては、読み直すとイマイチで削除を繰り返して、ずいぶんおそくなりました。
先のメールでもいいましたが、バローズのお話の紡ぎ方と引きの上手さが、逆にどうもネタばれ無しのレヴューってうまくいかないんですね。
結局、気持ちの勢いにまかせて、えいやっと書き飛ばしたのがあれです。
読み返すと、誤字がけっこうあってせっせと細かい修正をしておりますが、とりあえず、バローズ読んでのわくわく感・興奮度だけは込めることができたかと思います。
あの駄文でちょっとでも火星シリーズに興味をもってくださる人がいると幸いです。

それにしてもこうして火星シリーズ読んでみると、それに影響されたシーンや設定のはいった古今内外のスペオペ&ヒロイック・ファンタスィ作品ってけっこうありますね。
エドモンド・ハミルトンのスターキングとか栗本薫グインサーガとか。
マイクル・ムアコックそのものずばりの火星の戦士ばかりか、エターナル・チャンピオンシリーズにも散見されるし。
この作品のここがバローズだ・・・みたいなコーナーをつくって情報募集・発表なんかしてもおもしろいかもしれませんね。
たまたまきたバローズを知らないその作家・作品のファンがバローズに興味をもつきっかけになるかもしれません。

それではまたいづれ。
晴朗な宇宙を。

追記バローズについてはいずれ完全版をアップしますので。
火星シリーズの残りと、あと実は先月ペルシダーも三冊古本屋でGETしたのでした(ヴイ)

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kaz yamanada 山名田 一秀
Kingdom Of Madness
http://www2.mitani.co.jp/yamanada/kom/index.html
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(Date: Thu, 2 Oct 1997 From: kaz yamanada)


Subject: Re: リンクありがとうございます

 火星シリーズをスペースオペラとよぶのは確かに無理はあるわけですが、歴史的にそういったサブジャンルを作り出す原型のひとつ(もしかすると最大のもの)であったことは間違いないと思います。「スカイラーク」でのディック・シートンの行動パターンはまさしくERBヒーローのコピーだし、ハミルトンもインタビューで、バローズを読んで育ち、バローズを手本に書いたといっていますから。ブラッドベリもバローズ・シンパのひとりですから、作品を注意深く読むと何か発見できるかも。狙い目は「火星年代記」ですね、やっぱり。
 そういや、栗本薫も「火星の大統領カーター」という火星シリーズのパロディを書いているくらいで、バローズは好んで読んでいたようです。バローズがヒロイック・ファンタジーに与えた影響も小さくないものがありますから、当然でしょうけれど。  

(Date: Sat, 04 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: 時間に忘れられた国よみま した

 時間に忘れられた国よみました。
 いやー、久しぶりにSFを読んだという気にさせてくれました。
 読み始めはいつものバローズで、アメリカ人のヒーローが、さらわれたヒロインを追って、冒険し、蛮族に囚われて、脱出し、言葉をすぐ覚え、怪物、猛獣、恐竜と戦い、羽のはえた鳥人間に吊られて空を飛ぶという、場所が火星、地底、金星でなく、潜水艦が出てくるのが、ちょっと違うかなというストーリーと思ったのですが、このいつものストーリーを縦糸に進化の謎が絡んで、すばらしく面白いSFになっていますね。
 創元さんもなぜ火星でなく、これを選んだのか、読んでみて始めてわかりました。間違いなく、バローズ調でしかもすばらしいSFだからですね。満足です。

(Date: Thu, 09 Oct 1997 From: Takuya Watanabe)


Subject: Re: 時間に忘れられた国よみま した

『時間に忘れられた国』はバローズのSF作品としてはアイディアといい完成度といい、トップクラス。対抗できるのは〈月シリーズ〉くらいかなと思います。〈火星シリーズ〉などにも、看過できないSFアイディアはあるのですが、世界観ができあがっているということもあり、本格的SF作品はこれらの単発作品に表現されているようです。
 これは『恐竜の島』のタイトルで映画化もされているらしく(実は私も見たことはないけど、レンタルはできると思う)、脚本にはマイクル・ムアコックも参加しているらしいです。恐竜のHPでこの映画を紹介しているところがあって、進化のアイディアはムアコックのものじゃないか、といったコメントが書いてありました。悔しい感もありますが、それだけ優れたアイディアだということなのでしょう。
 これが書かれたのは1910年代。なんと、コナン・ドイルの『失われた世界』とほぼ同時期だったわけで、やはりバローズは非凡な作家であったと思わざるを得ません。

(Date: Mon, 13 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: ご無沙汰しております。松本 です。

 謹啓 長田様
 錦葉、緑影に紛る候、貴殿におかれましては如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。暫くご無沙汰をしておりました。以前、お騒がせをした松本です。久方振りにメールを出させて戴きます。また例によって、勝手な物言いや思い込みによる偏向した意見もあるかも知れませんが、寛い心を持って目を通して戴ければ幸いです(苦笑)。
 ここ漸く色々と本を浮気しながら(多少、仕事もしながら(笑))、やっと実家から掘り出した「火星のプリンセス」を今日読み返し終えました。
 「物語は永遠に続かなければならない」というのは栗本薫の至言ですが、まさに読み終えたときの感想は「続きが読みたい!」という次第(苦笑)。「イサス」は友人から戻ってこなかったので、さあ本屋巡りだっ、といことになります(苦笑)。
 古き良きアメリカを偲ばせるノスタルジックなオープニングから、若きジョン・カーターの冒険、そして傷つき倒れんとする瞬間、一転して火星へ!という見事な場面転換に続く流れは、今なお色褪せるどころか、新鮮な胸の高鳴りを呼び起こすのです。
 最低限の説明で語られる世界の何と芳醇なことよ。情景は懇切丁寧に説明するのでなく、いかに最小限の説明で読み手のイメージを喚起できるかであるという、いまさらながら物書きとしての原点、プロの技を見せつけられたました。
 そして、理想のアメリカ人とでもいえるMrジョン・カーター。
 常に自分を見失わずに、陽気にユーモアさえ交えながら、楽々と異人種、異文化を乗り越えて、誇れるべき友人を、最愛の美女を、そして新たな世界での尊敬を勝ち得ていく彼の姿は、われわれがかつて憧れた、パーフェクトワールドとしてのアメリカそのものなのでしょう。
 今のアメリカが失ってしまった喪われた可能性の道の先をそのまま走り続けるその姿は、いまなお輝くものである一方、逆説的に現代社会を反射する鏡である現在のSFでは、描け得ないなのではないでしょうか。やはり代わるもののない、読み継がれるべき作品といえましょう。
 長くなりました。まあ感想を一言でいえば「面白かった!」なんですがね(苦笑)。そこを素直に云えないあたりが歳のせいか(苦笑)。
 それではまた。取りあえず私は続きを探しに行こうかと(苦笑)。これがまた楽しいのですね、捜して歩くのが(笑)。
 では、暦と共に少しづつ風の温度が下がっているような気がします。くれぐれも風邪など召しませぬよう。乱文乱筆お許し下さい。

平成9年10月14日(火) 松本 修拝

(Date: Tue, 14 Oct 1997 From: o-matumo)


Subject: Re: ご無沙汰しております。

 いつも、丁寧な挨拶をありがとうございます。
『火星のプリンセス』を再読されたとのこと。再読してなおおもしろいというのは優れたエンターテインメントの証拠。東京創元社には強く復刊を望みたいものです。
 私も、最近、〈金星シリーズ〉を読み返しました。いやあ、おもしろい! などというといささか手前味噌ですが、〈金星シリーズ〉をバローズの作品の中では低く見ていただけに反省しきり、といったところです。
『金星の魔法使』に収録されていた「さい果ての星の彼方に」がまたよかった! ERB唯一の太陽系外惑星を舞台にした異世界冒険ですが、SFとスパイ小説の色合いが、他の作品にはないサスペンスフルな雰囲気を出していて、けっこうよかったです。もし読んでいないようなら、ぜひ読んでみてください!

(Date: Wed, 15 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: いつもメール有り難う御座い ます。

 返啓 長田様
 早速のメール有り難うございました。こちらこそいつも丁寧なメールを、それもその都度送って戴きまして有り難うございます。
 創元の文庫も随時復刊を行っており、過去に買い逃したものをその都度集めていますが(いつも「ああ、アレが出ていない!」の状態です(苦笑))、どちらかというと推理の方が多いような気がします。
 今はSF冬の時代だそうですが(涙)、やはりハリウッドで映画化されないとなかなか難しいのでしょうか(溜息。そういえば、「火星のプリンセス」の映画化の話が以前ありましたが、どうなったのでしょう?)。
 個人的に欲しいものについては、年に一回は書店に注文しています。少しでも復刊を促せれば、と思っていまが、それほど甘いものでもないと(苦笑))。
  今日、戴いたメールを読み、「ないかなあ」と金星シリーズを捜しに、職場の近くの本屋にいったところ、とりあえず(と云っては失礼!)「時間に忘れられた国(全)」のみを見つけました(苦笑)。他の作品を捜す合間にぼちぼちと読み始めようと思っています。ではまた、宜しくお願い致します。乱文乱筆お許し下さい。                                敬具

平成9年10月15日(水)
松本 修拝

(Date: Wed, 15 Oct 1997 From: o-matumo)


Subject: はじめまして

どうも、はじめまして。有坂と申します。
まずはこのような情熱と郷愁にあふれるページに出会えたこと、うれしく思います。同時にここまでの作り込みには感嘆の念を禁じ得ません。

わたしも長田さんとほぼ同年代にあたります。この関係の世界にのめりこんだ時期はちょっと遅くて高校時代(というか浪人してた時かな)になります。それまでもSFとかはぼちぼち読んでいたのですが、本格的にのめりこむきっかけになったのが「火星シリーズ」でした。
そうそう、やはり浪人したての頃で、ひどく現実逃避傾向が強かったころに、こういった全く異なる世界に触れて、その虜となったのでした。
手に取った理由の大半は、あの武部画伯の手になる、麗しきデジャーソリスの表紙にあったことは否めませんが、あの内容紹介の一文を読んで、すぐに本屋をはしごして「イサス」「大元帥」とまとめて手に入れて、徹夜で全部読みました。
いやもう面白くてしょうがないってところでした。まあ批判もあるでしょうが、ああいったお約束の展開ほど、安心してのめり込めるものはありません。かかれた時代が時代だけに恋愛観とかモラルなど、古く感じられるところもありますが、だからといってそれに違和感は無かったように思えます。(ちょっと矛盾しているかな?)
とりわけお気に入りは緑色人のキャラバンでカーターがデジャーソリスにマントをかけてやるシーンは、(挿し絵があったせいもありますが)非常に美しかった(想像すると、ということですが)。
彼女もいないし、ちゅうぶらりんな浪人生には非常にうらやましいシーンでもあったように思えます。
その後、「幻兵団」以降は本屋での”斜め立ち読み”でおおむね読みました。今思うと、読んだとはいえないし、なにより「なんてもったいないことをしたんだ!」という念で一杯です。
あの当時、創元文庫をおいている本屋はたしかに少なかったですが、まだ「火星」も「金星」も「ペルシダー」もまあ見かけたのですが、なにより金がなかった。(T_T
いずれ全部買ってよむつもりでいながら、ずるずると経つうちに、はっと気がつくと、上記のシリーズは、まずみることが無くなっていました。このHPのギャラリーに納められている「幻兵団」以降の武部画伯の表紙をみて、つくづく失敗したなあと思いました。

同様な失敗は、早川の「コナン」シリーズにも言えて、実はこれも3冊ぐらいしかなくて、残りも店頭ではまず手に入らないようです。
創元にも「コナン」はありますが、武部画伯の挿し絵と表紙が欲しいのでいまひとつ踏み切れません。もっともこちらも最近では希少になりつつあるようです。

その後私の読書ライフは、ほぼ9割を早川が占め、特にシリーズものを避けて読み切り、もしくは既に全巻完結のものが中心になりました。いまシリーズで読んでいるのは早川の「ボライソー」シリーズだけです。最近ではこのような海洋冒険小説が最もお気に入りですが、折に触れて手持ちの「火星」や「コナン」を読むと、展開がわかっていても、のめり込み、さらにはあの当時を思い出して郷愁に浸る、という生活を送っています。

今でも現実逃避には海洋冒険小説や最近の冒険小説がかったSFを用いています。(あまりハードSFは好きではないんです。理系なのに。)”現実逃避”というと、なにやらネガティブですが、少なくともそれがなければ私の”現実”に支障をきたす(ような気がする)ので、いまのところはそこに小説を用いることに何の引け目もありません。

なんだかだらだらと書いていて、内容が支離滅裂になってきてしまって申し訳ありません。もう半分頭が朦朧としています。早く仕事を終わらせなくては。 (^^;

これからも、この熱意あふれるHPの御発展をお祈りします。またぐちぐちと思いついたことを書いたメールをお送りする無礼をお許しください。こんどは内容についての話などしてみたいと思います。(その前にもう一回読み直さなければ(^^; )

そうそう大事なことを忘れていました。お尋ねしたいのですが、はたして創元には「火星」や「金星」の在庫は一部分でもあるのでしょうか?このHPを見て、早川の「コナン」とあわせて、いよいよ注文で入手する決心がついたのですが、もう後の祭りなんでしょうか?(きっとそうですよね。さもなくば古本屋で探したりしませんよね)やはりサッサと注文して入手しておけばよかったと思います。(新本にこだわるあたり、まだ本物ではないですね。)
長くなりましたが、これからもお体にお気をつけてがんばってください。まだまだオールドSFの隠れ信者はいるはずです。
では。

(Date: Fri, 17 Oct 1997 From: Toshihiro ARISAKA)


Subject: Re: はじめまして

はたして創元には「火星」や「金星」の在庫は一部分でもあるのでしょうか?このHPを見て、早川の「コナン」とあわせて、いよいよ注文で入手する決心がついたのですが、もう後の祭りなんでしょうか?

うーん。東京創元社の目録には残っていますが、在庫はないかもしれません。ただし、表向きは絶版ではありませんから、注文すれば(美本は期待できませんが)入手できる可能性はあります。ハヤカワの「コナン」は「征服王」以外は絶版のはずです。こちらは古本屋しかありません。これらの本は永遠のおもしろさを持っていると思うのですがねえ。残念なものです。

(Date: Fri, 17 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: みつけました

こんにちわ。カオール。
ありましたね。やっぱり。E.R.バローズの世界。
私は47才のヤクザ石(くすり)、だいぶオジンですが、バローズのことを思い描くと30年前の少年にもどります。
最初に読んだのは「ペルシダー」。「ボーイズライフ」という少年冒険誌の中に挿し絵付き小説として登場したように覚えています。(1966年頃だったと思います。)「狡猾」という言葉はフージャから習い覚えたように記憶しています。当時の文庫本が何冊か残っていて、黒ずんだシミだらけのヨレヨレ本をずっと捨てられないでいました。おまけに、画集も残ってます。
1970年ごろ、いつものように神田本屋街をウロウロしていましたら、外書屋でオッという本群をみつけ買ってしまいました。
フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)の画集4冊とボリス・バレジョの画集1冊です。もちろん、何枚か火星シリーズ、ターザンシリーズがはいっています。
すぐにでもみなさんに見てもらおうと思ったのですが、長田さんが苦労されたようにパテントの問題があります。デジャーソリスは以外と東洋的、フィリピンの娘のようで、ターラも黒髪、おしりはまるくてかわいい。
もちろん武部氏の画に親しんだわれらにとっては違和感があるものですが、すぐれものです。以後、それらの他のイラストはマンガの「北斗の拳」などにまねられ、いまでも三流ビデオの表紙にそっくり画がでてきます。
その他、またメールします。
分野ちがいですがわたしのHPものぞいてみて下さい。
中西さんちのカゼ騒動日記
                               なかにしE

(Date: Sat, 18 Oct 1997 From: Nakanishi)


Subject: Re: みつけました

 メールをありがとうございました。 先輩ファンの方のメールに、少々緊張しております。
 30年前からのファンというと、年季が入ってますよね! このころ、少年向け雑誌のおまけなどでバローズはじめ「おもしろい」小説が盛んに提供されていた、というのは、 知識としては知っていましたが、実際に読んだ方の話を聞くと、うらやましくなってきます。 いい時代ですよねえ。
 まあ私はまだ間に合ったほうで、一応、ハヤカワ、創元であれば 買える時代にファンになったのですが、最近のファンの方は本当にかわいそうです。 『類猿人ターザン』『時間に忘れられた国』くらいしか書店にはないわけですから。火星シリーズがいいよといっても、読めないのです。 こんなにおもしろく、少年の心を引きつけるものは他にないのに。不幸な時代です……

1970年ごろ、いつものように神田本屋街をウロウロしていましたら、外書屋でオッという本群をみつけ買ってしまいました。フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)の画集4冊とボリス・バレジョの画集1冊です。もちろん、何枚か火星シリーズ、ターザンシリーズがはいっています。

 それはすごい! ぜひとも見せてほしい……でも、著作権に引っかかるか。私は表紙に限定して紹介しているので(少しははみ出しているのですが) そういう心配もないのですが、画集の中身となるとそうもいきませんよね。いくらもう刊行されていなくて、著作権者の不利益になることはないとしても。それでは…… 本物のバローズ・ファンの方々から見れば穴だらけのようなHPだと思いますが、これからもよろしくお願いします。

(Date: Tue, 21 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: カオール

 こんにちわ。はたやです。
 さて、月シリーズの2巻目をやっと手に入れて、これから読もうというときに大学の研究のほうがいそがしくなってしまい、まだ全部は読破していません。(あと少しなんだけど・・・。)でも、2作収められているうちの「月人の地球征服」のほうは全部読みましたので、その感想を述べさせていただきます。
 この作品を読んでまず感じたことは、バロウズはこんな作品も書いていたんだ!という驚きです。バロウズの王道的な展開の月シリーズの1作目に比べ、この2作目はこれまで読んできたものとはかなり異質な感じを受けました。舞台を地球に移しての物語でしたが、なんといっても主人公が志半ばで死んでしまうのには驚きでしたね。それに対する悪役も質より量って感じでいまいちインパクトに欠けるし、さらにヒロインも影が薄い!このような展開は今まで読んだバロウズの作品にはなかったものですね。主人公はとても強く、強運の持ち主で、美しいヒロインを助けて最後には結ばれるというのがバロウズのSFのパターン(こっちのほうが好きなのですけど)だと思っていたのですが・・・。それがみごとに打ち破られました。また、危険に満ちた冒険もその魅力のひとつだったのですが、それもほとんどなくて、どちらかというと思想的な内容のほうが色濃かった気がします。
 でも、バロウズの舞台設定はさすがというしかありませんね。70年ほど前に書かれた作品を今よんでもまったく違和感なく読めるっていうのは本当にすごいことだと思います。
 そういばまだターザンシリーズも読んでいないし、興味がつきませんね。全て読み終えたらまた感想を送らせてもらいます。それでは。
 余談になりますが、この作品で初めてハヤカワ文庫を読みました。いままで創元推理文庫の厚木さんの訳ばかり読んでいたので最初はなかなかなじめませんでした。よくわからない表現も2、3ありましたし・・・。(関口さんごめんなさい)

(Date: Thu, 23 Oct 1997 旗谷 高行)


Subject: カオール

 月シリーズの2話目はショックだったようですね。実はバローズはこの第2話を最初に書いていて、これを世に出すためにと前後に娯楽性の高い作品を書き足し、3部作にした経緯があるのです。それだけ、この作品は野心作、意欲作だったわけですが、やはり当時のパルプ・マガジン・ファンに広く受け入れられたわけではないようです。SFとしての評価は、高いのですがね。続く第3作「レッド・ホーク」はこれまた毛色の違った作品で、その後の未来を舞台にしたウェスタン風の作品に仕上がっています。乞うご期待。

(Date: Fri, 24 Oct 1997 From: "長田秀樹")


Subject: RE: はじめまして

カオール、有坂です。

さて本日は、この間教えていただいた情報に意を決して
注文した結果をおしらせしようと思いまして、急遽お便りしました。

>> はたして創元には「火星」や「金星」の在庫は一部分でもあるのでしょうか?
>> このHPを見て、早川の「コナン」とあわせて、いよいよ注文で入手する決心がついたのですが、もう後の祭りなんでしょうか?
>うーん。東京創元社の目録には残っていますが、在庫はないかもしれません。ただし、表向きは絶版ではありませんから、注文すれば(美本は期待できませんが)入手できる可能性はあります。

金曜日(10/24)に東京出張のついでに、秋葉原の書泉タワーで、「火星」4〜11巻までと「金星」全巻、ついでにずっと欲しかった創元イラストレイテッドの「地球からきた傭兵たち」シリーズ全巻をまとめて注文してみました。

が、結果は全滅でした。 やっぱり。 (T_T
創元に問い合わせても在庫はなく、重版の予定もないとのこと。(T_T;
まともに揃うとは思っていなかったにしても、全滅とは思わなかったので、結構がっくりきました。特に再版の予定もないとは...
せっかく教えていただいたのですが、やはり遅きに失したようです。残念。
まあ気長に古本屋をのぞくか、いつかどこかで再版されるのを待つことにします。

>ハヤカワの「コナン」は「征服王」以外は絶版のはずです。
>こちらは古本屋しかありません。

確かに「征服王」は比較的最近みつけました。

>これらの本は永遠のおもしろさを持っていると思うのですがねえ。
>残念なものです。

いやまったく。話の本筋はけして古くない(というか基本的なストーリーなので今でも十分通用する。)ので、今の若い世代でもウける人にはウけると思うのですが。そういった人々に読む機会すら与えられないとは、なんともさみしいことですねえ。(←ちょっとグチっぽい)
まあその現状を打破するためにも、長田さんにはホームページでがんばっていただくしかありませんね(^^;。
ということで、これからもがんばってください。
では。

(Date:Mon, 27 Oct 1997 From:有坂 寿洋)


Subject: カオール

 カオール! 

> 金曜日(10/24)に東京出張のついでに、秋葉原の書泉タワーで、 「火星」4〜11巻までと「金星」全巻、 ついでにずっと欲しかった創元イラストレイテッドの 「地球からきた傭兵たち」シリーズ全巻> をまとめて注文してみました。
>
> が、結果は全滅でした。 やっぱり。 (T_T
> 創元に問い合わせても在庫はなく、重版の予定もないとのこと。(T_T;
> まともに揃うとは思っていなかったにしても、全滅とは思わなかったので、 結構がっくりきました。特に再版の予定もないとは...

 私も怖くて注文できなかったのですが、やはりありませんでしたか……一時は、あれほど版を重ね、書店でもあふれかえっていたというのに。時代の流れなのか、いや、おもしろいものは不変だと思うのですが

> いやまったく。話の本筋はけして古くない(というか基本的なストーリーなので 今でも十分通用する。)ので、今の若い世代でもウける人にはウけると思うのですが。そういった人々に読む機会すら与えられないとは、なんともさみしいことですねえ。(←ちょっとグチっぽい)

 本当にそうですよね。創元はどういった本に力を入れていたときにのびたのか、もう一度思い返してみればいいのではないかと思います。早川書房はキャプテン・フューチャーやスターウルフを復刊して、結構売れているというではありませんか。まあ東京創元社自体が元気がないというのが実際の所なのでしょうが。

(Date:Tue, 28 Oct 1997 From:"長田秀樹")


Subject: 私も購入しました。

私も購入しました。
「EDGAR RICE BURROUGHS Science Fiction Classics」
分厚い本なので、いつ読めるか疑問ですが、合成人間の英語版を持っていなかったので、注文しました。
ペーパーバックは持ち歩いて、通勤電車の中で、1月くらいかけて読みます。
おかげで、日本語の読書量激減です。文庫本なら2、3日で1冊読めますから、昔は月に5冊くらい読んでました。
この本は持ち歩けないので、一生読めないかも。

(Date:Wed, 29 Oct 1997 From:Takuya Watanabe)


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