火星シリーズ11 MARS series 11

木星の骸骨人間
Skeleton Men of Jupiter(1943)

厚木淳:訳/武部本一郎:画


story/あらすじ


chapters/目次

まえがき
  1. ウ・ダン
  2. 木星(サスーム)のモルゴール人
  3. サバトール人
  4. わたしは売国奴になりたい
  5. 脱出
  6. フォ・ラル
  7. 闘技場にて
  8. ザノールへ!

characters/登場人物

ウ・ダン 赤色人。木星人に捕らえられる
バジャ ウ・ダンの恋人。木星人に捕らえられる
マルチス・パル 赤色人。ゾールの王子
バンドリアン 木星のモンゴール人(骸骨人間)の皇帝
ボリオン 木星のモンゴール人
ザン・ダル 木星のサバトール人。囚人
フォ・ラル
ハン・ドゥ

history/初出

Skeleton Men of Jupiter,Feb.1943,Amazing Stories Magazine
John Carter of Mars,1964

comment/コメント

 火星シリーズ最終作。舞台を木星に移した作品となっている。ERBの死後、「巨人ジョーグ」と一緒にペーパーバックにまとめられるまでは日の目を見なかった作品群でもあるが、「巨人」とは違って、こちらは正真正銘ERBの作品であるとされている。
 物語としては舞台を木星に移して、これからというところで尻切れトンボに終わっている。戦争が激化し、従軍記者でもあったERBも多忙になり、その後は病床にふせったこともあってかかれずじまいだったのだろう。もっともその間もいくつかの作品を書きためていたことは知られているわけだが、意外なほどSF作品はかかれていないので、ERBとしては発表を前提としない、楽しんでかける作品を優先したのではないかと思われる。

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