普通小説(other stories)


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 バローズの普通小説はまったく翻訳されていない(マッカー・シリーズはのぞく)。本国での評価も低いようなので、やむを得ないとは思うが、怖いもの見たさで読んでみたい気も少しは? しないでもない。ハヤカワSF文庫「時に忘れられた世界」に野田昌宏氏が解説しているのがわずかに資料といえるのだろうか。しかし、けっこう書いているもんだ。
 タイトルからして出来の悪い青春小説みたいなものが多く、翻訳はまずされないだろうと思われる。読む機会があったとしても、手に取る勇気がわくかどうか。それにしても、1996年(1998年にも!)になって初めて出版されるバローズがあるというところがアメリカ人らしい、熱狂的ファンの存在を感じさせるじゃないか!
 ちなみに、『踊り場のマルシア』はこれまで野田氏らのバローズ紹介でも触れられていない唯一の作品。実は、歴史的大発見なのかも!? 『君たちはラッキーだ』は舞台上演を前提とした戯曲らしいので、『マルシア』もそうなのではないか? とは思っているのだが。
 追記。新刊として刊行された『ミニドカ』はフェアリ・テールらしい。これも従来のリストにはなかったが、ここ数年に公開された未発表作を含む著作順リストにはあるタイトルなので、新たに発掘されたのだろう。

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